top of page
自己紹介
2023年4月 ヨーガセラピスト(療法士)としてこのウェブサイトを立ち上げましたが、一体私が何者なのか?、私自身のヨーガ療法との関わりや、またヨーガセラピーについて思うこと等についてお伝えいたします。
ヨガを実習している日本人、ソースを特定できませんが、NHKの報道では日本国内で600万人のヨガ実習者がいるとの報道がございました。今、行政、厚生労働省ではヨガを統合医療として位置付けています。HPではエビデンスレポート(構造化抄録)が頻回に更新されております。https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/doc_e03.html
世界的な動きでは、世界中にヨガが普及した現在、世界保健機構(WHO)では、ヨーガ(療法)指導の基準策定の為の作業が現在進んでおり、この基準において、ヨーガをセラピー(療法)として「伝統医学・相補代替医療」部門に入れられ、ヨーガはヨーガ療法として中国医学やインドのアーユルヴェーダ医学と同等に扱われるようになるとのことです。(日本ヨーガニケタンHPから https://www.yoganiketan.jp/who201901.html)この背景には、実習者の数が多くなっているが、有害事象も多く発生しているからと言われています。
ヨーガの効用について、身体、脳の働きに効果があるというのはネットで検索するとすぐわかります。しかし身体的な健康増進ばかりでなく、どんな逆境も成長の糧に変えれるような人間、ストレスタフな人間へと成長できるように認知を変えていける精神力を養うほか、今まで生きてきた自己の生き方についても振り返り、自己達成感、有意味感等を認められるような認知力が養われ、レジリエンスを高めていくことができる効用が報告されていて、そのような情報までは知っておられる方は少ないと思います。実際私も長年、ヨーガ療法を実習してきた周りの方に、様々なストレスと受け取っていた出来事を、今はすんなり受け入れて淡々と生活されているヨーガ療法の実習者を知る機会を持ちます。そのような方々と出会うと、私に置き換えた場合、果たして私にそのような逆境を乗り越え何事もないように朗らかに過ごしておられる方々、その方達と接していると、自分の悩みの小ささに、はずかしく思う時がございます。
自分とヨーガとの出会いは、36年前、木村慧心先生に出会い本格的にヨーガの世界に身を投じることになりました。また、私の母は、私が中学生の頃から町のヨガ教室に通っていました。テレビの前に毛布を敷き、ポーズをとっていましたが、それはもう46年以上前の出来事です。私が就職してからは実家に置かれていた母の何冊かのヨガの本を読み、インドの行者さんにすごく引かれる思いが生じました。それから数年後、私が23歳の時にご縁をいただき、木村慧心先生のラージャヨーガを習い始めることができました。当時は、木村先生が日本ヨーガ療法学会を立ち上げる前でしたので、ラージャ・ヨーガの指導にあたられていました。木村先生は、ラージャ・ヨーガを教えるようにインドの師匠からの言いつけをカルマ(行為)していたのですが、なぜか病気に関する問い合わせが多く寄せられ、それらに対応するうちに、今日、日本でのヨーガ療法が各分野で活用されるようになってきたわけです。
私自身がラージャ・ヨーガだけでなく、本格的にヨーガ療法を学びたいと思い始めたのは、今から15年位前にもなります。当時、私は足に怪我を負いこの先、杖がないと出歩けないかなと、途方に暮れていた頃でした。怪我の原因は元々6歳の頃に足の膝関節の複雑骨折により、かなり欠損が生じたのですが、息子とサッカーのパス練習をしていた時に、故障していた膝に負荷がかかり、骨が大分欠けてしまいました。約半年後に手術をしましたが、以前のように歩くことができず悶々とした日が続いておりまいた。また、それと同時にその怪我に対する自分のネガティブな思いが生じ、その意識状態は私を悩ませていました。それは、肉体が思うように動かせないことや、将来に対する不安とか、足の怪我よりもそのネガティブな思いの方が大きい悩みであったと思います。
しかし、これもラッキーでしたが当時、木村先生は先生が立ち上げたヨーガ療法のメソッドの一つ、伝統的ヨーガのエッセンスを取り入れたアイソメトリック・ブリージング・エクササイズを教えられていました。呼吸と同調させ、筋肉に負荷をかけ、また緩めたりしていったりと、その技法事態には様々な効果、医学的なエビデンスとして確認されているのですが、私自身もなんとか前みたいに歩きたい一心で取り組んでいきました。5年後には故郷の弥彦山にも登ることができ、その効果を身を持って知ることができました。その後はヨーガ療法を学びつつ、団体職員としても働き二足のわらじを履きながらの生活がずっと続いておりました。
ここで皆様にご紹介したいのは、私も個人的にヨーガ療法の素晴らしい効果を経験いたしましたが、その効果は心と身体の両方及ぶということです。身体ということを考えてみると、手を上げる、足を一歩前に進める、どれも心が命じないと身体は動きません。歩く時も自律的に動いていると思うかも知れませんが、目的地を思い描き、そこまで行く段取りを考え行動することこれらは、考えた後に行為をしていることになります。先ず心ありきなのです。私自身15年前の怪我により、心にネガティブな思いが生じる。これは心身相関、心が弱体化してしまった状態でした。ヨーガ療法はまさに、この身体と心の両方に働きかけて、自分自身をベストな方向に持って行くそういう療法なのです。
ヨーガの古い文献であるヨーガ・スートラ第2章第46節から49節まで、ヨーガの座法(エクササイズ)について、どういう気持ちで行ずるかと、座法の効果についての記述があります。
以下、ヨーガ・スートラから
第2章46節 座法(アーサナ)は安定して、快適なものでなければならない。
第2章47節 弛緩(シャイティリヤ)に努め、無辺なるもの(アナンタ)に入定(サ マーパッティ)することで、座法に熟達する。
第2章48節 その時、二極の対立物(ドゥヴァンドゥヴァ)によって害されない。
とあります。
今風に簡単に要約すると、「座法(エクササイズ)は快適で、エクササイズする時には心を広大無辺なものに集中しながらエクササイズしてください、そうすると二極の対立(「好き」に対する 「嫌い」、「心地よい」 対する 「不快だ」etc.)に惑わされなくなる」と言う意味になります。
このように伝統的なヨーガでは、心にかかるストレスを座法ひとつとってみても、心理面における実習時の気持ちの持ちようや、実習に熟達してきたあとの効果について記されています。またそういう事から言えば、ヨーガ療法は、本やビデオを観ただけでは、なかなか伝わらない面も含んでいます。私自身は、ヨーガセラピーが日本で生まれたこの時期に、伝統的ヨーガとヨーガセラピー(療法)の両面を学ぶ機会を得ることができました。今までは、ご縁があった方達とヨーガ療法を一緒に実習してきましたが、この度あらためてヨーガ療法士として専念できるようになりホームページ開設に至りました。
ぜひ皆様にもこの伝統的ヨーガをベースにしたヨーガ療法というツールを自分のものとし、人生の荒波を楽しんでサーフィンしていって頂けたら幸いでございます。このウェブサイトを通じてヨーガセラピー(療法)を一緒に実習していくことができる機会を得たことに深く感謝する次第です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
(2023年4月19日)
bottom of page